最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« GMC-4 シミュレータ v1.35 リリース | トップページ | 「二十一世紀に生きる君たちへ」 の読後 »

2009-10-21

「獣の奏者 (I 闘蛇編, II 王獣編)」 の読後

講談社文庫 / 上橋 菜穂子

タイトルは NHK のアニメで知っていましたが、内容は、不思議な力を持つ少女と獣とのふれあいということしか知りませんでした。よくありそうな設定だし、子供向けのお話なのかな .. と思っていたら、大間違い。文庫を読み始めたらすっかりはまってしまいました。

戦士を乗せて闘うようしつけられた大きな蛇・闘蛇と、それを天敵とする力強く気高い獣・王獣。そういった生き物たちと深く関わることになった少女と、世の権力争いとのからみあい。書かれている世界はとてもシビアで、残酷です。人と獣が決して理解しあえないという絶望感は、読んでいるだけで苦しくなります。

このような虚構の世界に読者を導くのに不可欠な、舞台描写がまたとてもいいです。主人公たちが暮らす国とその歴史、組織の体制と歪みなどが臨場感をともなって伝わってきます。なによりもいいのは、この世界に特有の言葉とその音です。真王 (ヨジエ)、大公 (アルハン)、堅き盾 (セ・ザン)、霧の民 (アーリョ) など。音はありませんが、闘蛇や王獣という名前もとてもいい。こういった言葉を目にし心の中で音にするだけで、世界にぐっとひきこまれる気がします。

上橋菜穂子の小説は「守り人」シリーズも有名で、こちらもずいぶんおもしろく読んでいますが、「獣の奏者」はそれ以上に惹きこまれた話でした。

« GMC-4 シミュレータ v1.35 リリース | トップページ | 「二十一世紀に生きる君たちへ」 の読後 »

読後の感想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「獣の奏者 (I 闘蛇編, II 王獣編)」 の読後:

« GMC-4 シミュレータ v1.35 リリース | トップページ | 「二十一世紀に生きる君たちへ」 の読後 »