最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« 「二十一世紀に生きる君たちへ」 の読後 | トップページ | 「となり町戦争」 の読後 »

2009-10-23

「クワイエットルームにようこそ」 の読後

文春文庫 / 松尾 スズキ

薬の過剰摂取で生死の境をさまよった主人公は自殺をうたがわれて精神病院へ。一刻も早く退院したい主人公の悪戦苦闘と、周囲の人間模様。

軽妙でユーモアたっぷりの文体と登場人物たちのドタバタぶりが可笑しくてクスクス笑いながら読み進むのですが、内容は深刻です。何が正気で何が狂気なのか分からなくなる不安。不遇な立場から脱出しようともがけども出口がみつからない焦燥感。文中に出てくるエッシャーのジグゾーパズルがそんな心理状態を的確に象徴します。

エンディングでは、初めに笑った反動も相まって、なんともいえないさびしさと虚無感が心に残ります。元気な人にとっては良質なエンターテイメント小説ですが、心に不安を持っているときにはおすすめできません。

« 「二十一世紀に生きる君たちへ」 の読後 | トップページ | 「となり町戦争」 の読後 »

読後の感想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「クワイエットルームにようこそ」 の読後:

« 「二十一世紀に生きる君たちへ」 の読後 | トップページ | 「となり町戦争」 の読後 »